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「ビッグダイヤのガラスカットは代数学的輝き?」

1919年、数学者トルコフスキーが考案したブリリアンカットの58面体。

これは、多面体を数学的に説き明かしたデザインである。
この「解」にはむずかしい方程式などが並ぶようであるが、簡単に言いあらわすと、ダイヤなどの上部の広い平面から入ってきた光源を、内に入ってからもすべてが反射してしまう角度で、ふたたび上部の広い面から出ていくように設計されたカット。

そんな感じなのかなと考える。
このカットを使うことで輝きあるダイヤになる、というものだろう。

多面体の58面体

こちらはガラス成型で恐縮ですが、ダイヤには価値の判断に4つの「C」が存在しています。
重さ「カラット」(Carat)色(Color)カット(Cut)透明度(Clarity)

そのために、多面体の構造を「58面体」と計算したのでしょう。

こんなカットをガラスに応用してみたのも実に面白い。
ちなみにビッグダイヤはカットではなく成型です。

光の加減(ここがダイヤと違うところ)で虹ができたり、光るコースターで入射光が変化して増幅したり、ダイヤにないイミテーションな「輝き」を体験できます。!(^^)!　

この「ブリリアンカット」をもとに、超多面体の1008面の増幅した輝き輝きまで生まれているのはまさに科学です。
さらに多面体構造を幾何学的に設計することによって、輝きの色をコントロールすることもできる。

この色を作る86面体や114面体は、日本人で建築家の「首藤尚丈」氏から生まれた。
58面体が入射した光が直線的にもどるので、色が変わらないという特性を知ったことから、面の数と高さを変化させて特定の入射光(波長)のみ反射させて「色」をコントロールさせた結果である。
(宝石業界の人でなく、建築家というのも不思議である)

この色を制御できることは、現代の医療のレーザーなどに応用ができるため、深く研究が進んでいるそうである。