「平和鳥」の上手な育て方.2

それでは「平和鳥」の育て方に

◆まず、高さ10cm前後のコップを用意してください。
平和鳥の本体のフェルト部分を濡らしてください。

◆コップの中の水はすり切り(ぎりぎり)まで入れてください。現在、当店で取り扱いしている「中国製」の平和鳥は、本体を支えている金属の羽根部分を上下に調整します。
お辞儀をする最適な位置を決めてください。
(移動はほんの少しずつ)

「平和鳥」

■ベストな温度で育てる
当店の長年の検証では、室温18度~25度くらいが一番良い状態と判断しています。また、暑い時期などはコップの水に「氷」を一欠けら入れると動きが活発になることもあります。

■止まってしまった!静止したら、頭の角度を確認しよう
前頁の「平和鳥のチェック」で述べましたが、お辞儀の角度は10度前屈みが理想ですが、金具を調整しすぎると壊れてしまう原因にもなります。また、気温なども関係しますので、寒い日は休ませて上げて下さい。

■コップの水は"毎日"取り替える
フェルトの表面が乾いたときに白くなるのは、水道水の"カルキ"が原因の一つです。水道水でも、フィルターを通したり簡易浄化したものを使うとある程度は抑えられます。しかし、そうすることによって水が腐敗しやすくなり、そのままではフェルトに臭いがついてしまったりしますので、一日一回以上は水を取り替えましょう。特に夏場は、コップの水温も上昇しますので、できる限り冷たい水が良いと思います。(氷を一欠けら入れるのも効果ありです)

■平和鳥は寒がりの気分屋さん(冬場は暖房器具の近くが好き)
室温が下がる冬の時期は、この平和鳥のサイクル(液体が気化し、気体が液化することの繰り返し)が鈍りやすい時期です。室温が低いと止まりやすいですが、暖房器具の近くだと働きが良くなります。

そんなときは、ゆっくり冬眠させてあげるのも、"平和鳥の育て方"だと思います。
フェルトに付いた水分を十分に乾燥させてあげましょう。白いカルキ成分などが強固に付着している場合は、あまり無理せずそのままに。
薄いガラスでできているため、力を加えることは危険です。やさしく寝かせてあげましょう。

春に再び元気にお辞儀する平和鳥に会うために・・・。


☆ちょっと豆知識

平和鳥は、二箇所の温度差で動く熱機関である。

この原理は、"スターリングエンジン"の一種とも言われている。
"スターリングエンジン"とは、シリンダー内のガスや空気等を外部から加熱・冷却し、その体積の変化によってエネルギーが得られる外燃機関である。
簡単に言うと、天気の良い日の窓側の部屋と日の当たらない奥の部屋では、かなりの温度差がある場合、その温度差から「エネルギー」が作られるというもの。

スターリングエンジン(イメージ図)

原子力発電と共に日本で注目されてきた地熱発電・・・
原子力は環境に与えるリスクが大きいことに対して、温泉や火山を多く持つ日本では、この地熱を利用したクリーンなエネルギー開発がさらに注目を浴びている。

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